とある5月の結婚式。二十歳につくってもらった大切な振袖、大切な節目に着用してきた大事な振袖。これまでおばあちゃんや家族みんなに振袖と自分の成長を見てきていただきました。その振袖を今日は白無垢に合わせて、結婚式をします。
きっとお空からもおばあちゃんがしっかり見ていてくれたと思います。
ご新郎家は遠いところからお越しいただいたので、2泊3日の行程です。まちなかのホテルを準備し、朝も散策を楽しまれたご様子で、結婚式当日もリラックスをして始まります。
「自分たちは今、こんなところに住んでいます」
この町も知ってもらえるように、まちなか・神社挙式・オーベルジュ飛騨の森での披露宴と高山を横断するような行程です。
新緑が美しく、澄んだ空気と気持ちの良い気候。心ゆくまで喋り、食べ、飲み、親族と友達との時間を過ごします。
食事会が終わった後は、仲の良い皆でオーベルジュにそのまま宿泊。花火をしたり飲みなおしたり、夜まで宴は続きます。まるで大学時代に戻ったような時間です。
何か大きな仕掛けがあるわけではありません。わずかな隙間にそっと顔をのぞかせる特別な景色、そんな小さな幸せの積み重ね。新郎新婦のお二人はしっかりとその光景を目の当たりにしました。目の前に起こることに没頭する時間。
せわしないこの時代にこんな幸せなことはないのかもしれません。私たちを満たす豊かな結婚式のあり方です。