7月のとある日。オーベルジュ飛騨の森で2日間WEDDINGが開催されました。2日間WEDDINGというのは、オーベルジュ飛騨の森で行っている結婚式のスタイルで、1日目はご友人のみのパーティー、2日目は挙式とご親族の会、とゲストを分けた結婚式です。こうやってゲストを分けることによってお料理や装飾、ドレスやヘアメイクなどあらゆる部分にコンセプトの区分けができ、全く違った時間を過ごすことが可能となります。
今回はお打ち合わせの段階でご友人はがっつりお肉とワイン、ご親族はコースでゆったり時間というご希望がありました。万が一晴れたらご友人の会はガーデンで、となっておりましたが梅雨の真っただ中。前々日まで雨予報。中で開催することでフローリストも計画していましたが、前日になりその日だけぽっかり曇りのち晴れに。当日の朝、外で開催することを決定し、急遽ガーデンでカンカントントンと大がかりな作業が始まりました。
17時から始まったパーティー。美しい黄昏時、雨に濡れた森は艶やかで、心地よい風とヒグラシの声。神様からの贈り物のような時間です。
全国各地からご友人が駆け付け、目の前で焼かれたお肉とナチュラルワインのペアリングを存分に。
1日目はカジュアルにしたいという新郎新婦のリクエストで、お二人の装いもこのように。おそろいのお花で、イヤリングと蝶ネクタイ。
ワインは40名で全部で約30本ほど空き、お肉も食べきれないほど。特に何をするわけでない、ひたすら「食べて飲んで喋る結婚式」。ただただみんなとごはんを食べるのが楽しい。そんな結婚式。
ちょうどいい気温、ワインを飲みながらサックスとハンドパンに酔いしれなんとも贅沢な時間でした。
そして翌日は大切な儀式。挙式です。もともと挙式は夏は暑いのでガーデンは使わず、宴内挙式(披露宴の会場を利用した挙式スタイル)にしようと決めていました。
オーベルジュ飛騨の森での挙式は通常人前式なのですが、今回新婦の大切な牧師先生が駆け付けてくださり特別なセレモニーとなりました。
新郎新婦のスタイルも前日とうって変わりフォーマルなスタイルで。
オーベルジュだからできる結婚式。40名をこえなくても20名20名で分けて2日間のお客様もいらっしゃいます。
今回、こんな結婚式なら自分もやってみたい。自分がやりたい結婚式はこれだ、とゲストからお言葉をいただきました。通常の結婚式場ではなかなかやれそうでできないこのスタイル。随所に料理人やクリエイター陣の遊びがちりばめられ、私たちスタッフも全力で楽しんでいますし、それを寛大な心で受け入れてくださる新郎新婦にも大きな感謝でいっぱいです。
2日間という「時間を使う」贅沢。結婚式につきものの制作物などの準備もなく、難しいことを考えることもなく、ただただ結婚式の日を楽しみに待ち、当日は一切緊張の場面もない・・・ひたすら食べて飲んで喋る、そんな結婚式です。